スイス旅日記2013
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3年ぶり、3度目のスイス二人旅。ルフトハンザのチケットとスイスパスを購入。ホテルを予約。 『今回はゆっくり旅にしよう!』と決め、7月11日に出発しました。
初めての地、もう一度行きたかったところ、28日間鉄道の旅です。
関西空港 ✈✈ フランクフルト ✈ チューリッヒ → ノイハウゼン → アッペンツェル → サンモリッツ → ソーリオ → アンデルマット → インターラーケン → ギーツバッハ → ゴルナーグラート → ツェルマット → モルジュ → バーデン → チューリッヒ ✈ フランクフルト ✈✈ 関西空港

7月11日(木)
関西空港10:00発、ルフトハンザ741便でフランクフルトへ。
チューリッヒ行きの乗り継ぎが1時間半しかなく心配だったけれどスムーズに。ボディチェックが厳しかった。
LH1196便でチューリッヒに17:20着。
空港駅でスーツケース2個をサンモリッツにライゼゲぺック。
ライゼゲペックカウンターでスイスパスのヴァリデーションもしてくれた。
空港駅から鉄道の旅のスタート!今回の旅は、Giroが好きなラインフォールから。
チューリッヒから電車で50分のノイハウゼンヘ。ラインフォールに一番近いホテルラインフォール泊。
20:00過ぎているけどまだ明るい。Giroは早速、写真を撮りに行くと、フロントの若いスタッフに近道を教えてもらう。 7~8分でラインフォールに。
ラインフォールは3度目だけれどこの場所から見るのには初めて。



ラインフォールの滝は落差23m、幅150m。 遊歩道のベンチに座って迫力ある水しぶきを眺めていると、10数時間のフライトの疲れが消えてしまいそう。マイナスイオン効果? 涼しい!
7月12日(金)
早朝の写真を撮るため、6時にホテルを出発。 寒い! 滝の遊歩道も犬を連れて散歩をする人がいるだけで、観光客はいない。



ホテルに朝食にもどり、チェックアウト。 荷物はお昼まで預かってもらい、再びラインフォールへ。このころには観光客も繰り出していて、早朝の静けさはない。
滝の中央にある岩へ。ボートで岩の下まで行き階段で頂上の展望台へ上がる。



ラインフォールをいろんな角度から見て堪能し、今日の宿泊地、アッペンツェルへ向かう。
アッペンツェルは1991年にやっと女性の参政権が認められた保守的なところ。 切妻屋根とカラフルな壁画と小窓の家並みが美しい。


ホテルアドラーは聖マウリティウス教会の近くで、アッペンツェルらしいかわいい屋根のホテル。
Giroは、早朝から張り切って写真を撮っていたためか、チェックインするやいなや昼寝。
アッペンツェルの町を散策と夕食。ホテルアッペンツェルのレストランで。
Giroはフィレドペルシェ(スイスに来る前から食べるのを楽しみにしていた。)私は、クーゲリパステーテに似たお料理。


7月13日(土)
今日はアッペンツェル→ザンクトガレン→クール→サンモリッツへ列車の旅。11:00過ぎのアッペンツェルバーンで出発。
クールからサンモリッツの間にあのランドバッサー橋がある。
クールから後方の列車に乗車。ランドバッサー橋を案内する車内アナウンスが始まると、Giroは窓を開けてスタンバイ。


16:00少し前にサンモリッツ着。5年ぶりのサンモリッツ。駅の周辺は変わっていない。
4泊するホテルランガードはサンモリッツドルフ地区にある家族経営のホテル。
明るくフレンドリーなスタッフ(オーナーの息子さん?)が「プレゼントを二つ!」と。一つは滞在中オーバーエンガディン地域の交通機関がフリーになるベルグバーネン・インクルーシブカード。もう一つは、部屋をレイクビューにアップグレード。
ホテルランガードに2泊以上するとベルグバーネン・インクルーシブカードがもらえることは知っていたけれど、レイクビューはうれしい!!!
案内された部屋は明るいスイスらしいつくりで大きな窓からはサンモリッツ湖が一望できる。
サンモリッツ駅へチューリッヒ空港駅からライゼゲペックで送っておいたスーツケース2個をピックアップに。
荷物をクローゼットに片付けて、ホテル近くにある人気のレストラン、チェサ・ヴェリアへ。
チェサ・ヴェリアはあの5つ星ホテルバドラッツパレスの経営で1658年に建てられた農家をレストランにしたもの。 同じ建物に本格フレンチレストラン、スイスや各国料理のレストラン、ピッツェリア&グリルとバーがある。
ウェイターがみんな明るくて楽しい。ピッツァもワインもおいしかった!
7月14日(日)
カーテンを開けるとサンモリッツ湖が眩しい。
5年前に来たときは、晴天日が年間平均322日のサンモリッツにもかかわらず雨ばかりだったが、今回はお天気がよさそう。
今日は、ピッツネイルとコルバッチへ行くことにする。
ドルフの中心にある図書館横のケーブルカー乗り場からコルヴィリアへ。ロープウェイに乗り変えて3030mのピッツ・ネイルへ。約30分。
展望台にはアイベックスのブロンズ像。

ピッツネイルはオーバーエンガディンの谷と湖が一望でき、グラウビュンデンの山々も眺めることができる。


ピッツネイルからサンモリッツの途中チャンタレラでケーブルカーを降り、『ハイジの花の道』と名付けられたハイキングコースを歩く。『ハイジの花の道』というには花が少なかった・・・
サンモリッツに下り、バスでスールレイへ。
ロープウェイはムルテールで乗り換えてコルヴァッチ3303mへ。
5年前はムルテールからのロープウェイが工事中だったので、コルヴァッチへ行けず、ムルテールからスールレイ峠、ロゼッタ谷を通りポントレッジーナまでハイキングした。このコースは結構急な坂が多かった記憶があり、今はもう無理・・・。
コルヴァッチ展望台はピッツベルニナが間近で迫力満点。
展望台のレストランでランチ。


ロープウェイ乗り場に向かっているとき、Giroが階段を踏み外し転んだ。
階段の下から上にかけて転んだけれどカメラはしっかり手の中に。お見事!!!
腕に擦り傷、脚は打ち身ができていたが、カメラは無事でやれやれと思ったら、ファインダーの枠(アイカップ)がポロリと落ちた。
ホテルへ帰り、ひと休みしてセガンティーニ美術館へ。
セガンティーニの小道を通り美術館へはホテルから約15分。
2階の一室に有名なアルプス3部作「生」「自然」「死」が展示されている。大きくて迫力がある。フロア中央に椅子がありゆっくり鑑賞。
7月15日(月)
今日は世界遺産に登録されて人気のサンモリッツとイタリアのティラノを結ぶベルニナ線の旅。
2008年にハイキングを楽しんだオスピツィオからアルプ・グリュムも今回は車窓から。
焼酎「いいちこ」のCMでお馴染みのブルージオ・オープンループ橋。360度のオープンループ橋を通る列車を外から見るためにブルージオで下車。15分ほど歩いてループ橋に着いた。 誰もいない牧草地で列車が来るのを待つ。


ブルージオ駅に戻り、再びベルニナ線に乗車。車窓からループ橋。


ベルニナ線は車窓からの景色も美しい。
イタリア、ティラノの町に入ると長い電車が路面電車状態になる。
町中のレストランでランチにパスタ。おいしい! スイスと比べて安い!!
帰りの電車で、Giroのサングラスのテンプル(つる)が外れてしまった。ネジ飛んでしまったのか見つからない。
スイスでサングラスは必携。メガネ屋さんで直してもらわないと・・・
2008年に行ったディアヴォレッツア展望台(2984m)にもう一度行きたくてベルニナ・ディアヴォレッツアで下車。ロープウェイで展望台へ。 目の前にピッツ・パリュなど4000m近い山々が雪に覆われて青い空に映える様はほんとに美しい。


こんなところで露天展望風呂!!気持ちよさそう。
夕食は疲れてどこへも行きたくなくて、 持参のにゅうめんにする。久しぶりのお醤油味がおいしかった!
7月16日(火)
今日はエンガディンバスでシルヴァブラーナ、シルス・マリアへ。
その前にサングラスの修理に。ホテル近くの眼鏡屋さんで、テンプルが取れてネジもないと言うと、マダムは「ちょっと待ってね。」と数分で修理してをしてくれた。修理代を払おうとすると、マダムは「サービスよ。良い旅をね!」なんと親切な!
今日も日差しが強い。サングラスが直ってよかった。
エンガディンバスは一昨日行ったスールレイを通り30分ほどでシルスマリアと書かれた村に入る。
「ここがシルスマリアかな?」と言っていると、バスはロープウェイ乗り場に着き乗客がみんな降りたので、私たちも降りる。
ロープウェイでフルチェッラス2311mへ上がる。湖とアルプスの眺めが美しい。風が気持ちいい。



フルチェッラスを降り、来たバスに乗るとロープウェイ乗り場からサンモリッツとは反対方向に進み、花で飾られたレストランやホテルと観光客がたくさんいる村へ入った。ここがシリスマリアだった。
サンモリッツに戻って、有名なチョコレートショップハンゼルマンでひと休み。 好きなチョコレートを選んで(種類が多くて迷ってしまう。)コーヒーと。おいしい。ひと休みしながら、これからどうしようかと相談。
2008年に食事に行ったムオタスムラーユが新しくなったとテレビで言ってたので行くことにする。
バスでプントムラーユまで行き、そこからケーブルカーで2448mのムオタスムラーユへ。
すっかり変わっていた。モダンできれいになっていたが、以前の方がよかったかも。
遅い目のランチをして、サンモリッツ戻る。

明日から3泊の荷物はキャリーバックとリュックに詰め、スーツケース2個はライゼゲペックでインターラーケンに送る準備をする。
夕食はH.ステファニーのマンダリンで中華料理を。久しぶりの中華でおいしかった。
7月17日(水)
ベルグバーネン・インクルーシブを返してホテルランガード、チェックアウト。
オーナーご夫妻も息子さんもほんとにフレンドリーで親切で居心地のいいホテルだった。
今日はブレガリア谷の小さな村、ソーリオへ。その前に、ツォーツへ行くことにする。サンモリッツから約30分。
列車の検札の若い女性に「どこへ行くの?」と聞かれ、「ツォーツ」と答えると「ツォーツ?!」とびっくりした様子。あんまり行く人がないのかな?と不安になる。
スグラフィットが施された家、築500年のホテル、尖塔をもつゴシック様式の教会など。



小さな静かでいい村だった。
サンモリッツに戻り、バスでソーリオへ向かう。ソーリオは初めてなので、楽しみ。
サンモリッツ12:08発のイタリアのキアヴェンナ行きのポストバスに乗車。バスはマロヤ峠を越えブレガリア谷の村々を通り、プロモントーニョへ。
ここでソーリオ・ヴィラッジョ行のバスに乗り換えて山道を約15分。サンモリッツ~約1時間半のバスの旅で、「スイス最奥の村」に着いた。村の中心に向かって迷路のような道歩く。
村の真ん中にホテルパラッツォ・サリスはあった。
ホテルパラッツォ・サリスは、1630年に騎士バプティスタが建て、1701年に現在の形に拡張されたサリス家の館。
1876年からホテルとして営業を初め、当時と変わらぬ歴史的なスタイルを守りつつ、今もサリス一族によって経営されているそう。
スイス歴史ホテルの一つ。
ホテルに入るとボンジョルノ!と明るい声が。
私たちの部屋は3階。 天蓋付のベッドは高く上がるのが大変。落ちたら骨折しそう。
床は歩くとミシミシ音がする。テレビ、冷蔵庫、電話、エレベーターなどはない。
部屋の鍵も17世紀のもの?で、中世にタイムスリップしたよう。でも、Wi-FiはOK!


16~18世紀の装飾が残る建築は貴重な歴史遺産で、各地から集めたといわれる植物が見事な庭園には珍しい巨大なセコイアがあり、お天気のいい日はガーデンレストランがオープンする。
険しい山々と緑あざやかな牧草地の間に石の屋根の家々が並ぶ小さな村は歩いて約20分でまわれる。



村のはずれからソーリオの村を眺めるとなんともいえない優しい気持ちになる。さわやかな風。 何時間でも眺めていたい景色。結局、この場所には何回来たことか・・・



夕食はホテルのレストランで。サリス家の明るいマダムが案内してくれたテーブルにはルームナンバーの“31”のプレートがあった。
予約はハーフペンションではなかったがテーブルは用意されていて、滞在中、朝食もそこが私たちテーブルだった。
サラダとフィレ・ドゥ・ペルシュのアーモンド焼きとスイスワイン。
どのレストランでもサラダが新鮮でおいしく量がとても多い。サラダだけでお腹がいっぱいになる。フィレ・ドゥ・ペルシュのアーモンド焼きもとてもおいしかった。
Giroはカメラのファインダー枠がすぐ取れるのでセロテープをやめて絆創膏で張り付けることにした。ファインダー部分を白い絆創膏でぐるぐる巻きにされたカメラ、なんだか痛々しい!
7月18日(木)
今日は、ソーリオからイタリアのカスタセーニャ(イタリア語で栗)までハイキング。


この間の栗林はヨーロッパ最大級らしい。カッシーネという栗を乾燥・燻製にする小屋があちこちにある。
滝もある栗林のハイキングはとても気持ちいい。


帰路は、カスタセーニャからプロモントーニョでバスを乗り継いでソーリオに戻る。
ソーリオに着いた頃、雨が降ってきた。
石鹸やシャンプー、化粧品、香水、アクセサリーなどソーリオプロダクツを売るお店に行ってみる。 小さなお店。無農薬無添加の石鹸を買う。
パラッツォサリスのガーデンレストランを楽しみにしていたが雨でクローズ。
レストランでコーヒーと栗のケーキを。栗のタルトが出てきた。モンブランのようなケーキかなと思ってたが違った。でもタルト、おいしかった。
夕方、雨も上がりまた村を散歩。
この村に滞在したセガティーニが「天国の入り口」と呼んだソーリオ村。
サンモリッツのセガンティーニ美術館で見た「アルプス三部作」の一つ「生」はここで描かれた。
夕食もホテルのレストラン“31”のテーブルで。Giroはドライビーフのリゾット。私は栗のトルッテリーニ。おいしい! 飲み過ぎ食べ過ぎの二人に3階までの階段はきつかった!!!
7月19日(金)
今朝もGiroは早起きをしてカメラを持って散歩に。
おおらかなサリス家のマダムに見送られてホテルを出発。
ポストバスでサンモリッツへ戻り、アンデルマットに向かう。レーティッシュ鉄道をライヒェナータミンでマッターホルン・ゴッタルド鉄道に乗り換えてアンデルマットまで、約6時間。列車の旅は快適。ランチと昼寝も。
交通の要所といわれるアンデルマットは小さいけれど賑やかな町。 駅前は「アンデルマット・スイス・アルプス」というリゾート施設を建設中。2014年完成予定とか。
フルカ峠、グリムゼル峠、スステン峠などの有名な峠を結ぶ絶景ルートでマイリンゲンへ行きたくてアンデルマットに宿泊。
数年前までこのコースを走るロマンティックルートエクスプレスがあったが、今はなくポストバスを利用する。スイス公式時刻表で調べても分からなかったので、アンデルマットのインフォメーションで聞く。フルカ峠を通るコースとスステン峠を通るコースがあるらしいが、フルカ峠の方にする。
ポストバスは8:35アンデルマット発で、グレッチポストで乗り換えてマイリンゲンまで行くとのこと。
インフォメーションで「悪魔の橋」への行き方も聞く。
ロイス側沿いのハイキングコースで約30分。
すごい迫力!風が強くてスリル満点。


悪魔の橋の名前には・・・
ロイス川を渡るためにあるスイスの牧夫が橋を架けようと思ったがあまりの険しさに「悪魔でなければ架けられない」と嘆いた。
すると悪魔が現れて、願いを引き受ける代わりに「橋を最初に渡るものの魂をもらう」と条件をつけた。
彼はそれを受け容れたが、橋が完成すると彼は人間の代わりにヤギを渡らせた。これを怒った悪魔は岩をつかんで橋に投げつけようとしたが、一人の老婆が十字架を岩に描いて悪魔が岩をつかむことができないようにした。
・・・という言い伝えがあるそう。
アンデルマット旧市街に戻り散策。「こんにちは」と声をかけてくれたバーゼルからのスイス人ご夫婦は日本が大好きで何度も行ってるそう。「今年の秋も行くよ」と。
ホテルのレストランで夕食。
7月20日(土)
8:00にインフォメーションでアルペンチケット15CHFを買ってバス乗り場で待つ。運賃はスイスパスでOK。
が要る。ポストバスはアンデルマットが始発ではなかった。インフォメーションの女性がオフィスから出て来てバスのドライバーに何か私たちを見ながら話していた。 「乗り変えるところを教えてあげて。」とか言ってくれてるのかなと勝手な想像。
定刻にバスは出発。結構混んでいて賑やか。
ロイス谷からフルカ峠(2431m)に向かう山道をドライブ。
道は狭いしヘアピンカーブの連続。
でもドライバーは陽気に説明をしながら楽しそうに運転している。
カーブではポストホーンを鳴らす。ポストバスは強い!ポストホーンを鳴らしながらカーブに来ると乗用車もオートバイも止まって待っている。
バスはフルカ峠のベルベデーレに到着。ここで30分休憩。 途中のバス停でお客さんは乗り降りする路線バスなんだけど観光バスみたい。
このローヌ氷河から溶けた水がローヌ川になって、レマン湖へ。そこからフランス南部を流れて地中海にそそぐ。 素晴らしい眺め。



売店の奥に入場料を払って氷河まで歩ける道があり、さらに氷河のトンネルにも入れたのに、知らなかった。残念!!!
バスに戻ろうとした私たちにドライバーが「僕は次のグレッチポストからオーバーバルト駅まで行ってまたグレッチポストへ戻って来る。あなたたちはグレッチポストで待ってる? それとも僕とオーバーバルトへ行く?」と聞いてきた。
インフォメーションで聞いた乗換というのは、結局同じバスに乗ることなんだと分かり「もちろん、一緒に行く。」と答える。「それがいいよ。景色がいいからね。」とドライバー。
フルカベルベデーレからは、一番前の席が空いたので移動。スリル満点。
フルカ峠からグレッチへは下り。ヘアピンカーブだらけの道を運転しながらドライバー氏はドイツ語と時々英語で説明をしてくれる。 横を流れるローヌ川はフランスのマルセイユまで16日間かかるんだよ。とか。
バスはオーバーヴァルト駅で15分停車。列車からバスに乗車する人も多くバスは賑やかになった。
オーバーヴァルトから今度は曲がりくねった上り道で、グリムゼル峠(2165m)へ向かう。
ちょうど、フルカ山岳蒸気鉄道の汽車が。「フルカ山岳蒸気鉄道」は、1982年の新フルカトンネル完成により、ローヌ氷河を望むフルカ峠の路線は廃線となったが、ボランティアによって復活された。
グリムゼル峠で30分停車。オートバイや車で峠越えをする人が多くにぎわっている。
峠には美しい湖トーテン湖が。


ダムをせき止めてできたグリムゼル湖とボーデン湖を眺め、バスはマイリンゲンへ。


アンデルマットから約4時間のバスの旅でマイリンゲン着。
マイリンゲンの町は暑い。 駅近くのレストランでランチをして、アーレシュルフトへ。その後ライヘンバッハ滝へ。
ミニトレインでアーレシュルフトオストまで行き、急な階段を5分くらい上ったところに アーレシュルフト入り口があった。
アーレシュルフトは距離1.4km、高さ最高200mに及ぶ切り立った岩が続く峡谷。深くて狭い渓谷の岩に遊歩道が設けられて轟々と流れる川の上を歩く。 なるほど、スイスで最も豪快な渓谷と言われるだけのことはある。


アーレシュルフトからライヘンバッハ滝のケーブルカー乗り場へ歩いて20分。 お天気が良くて暑い。
ライヘンバッハ滝は落差100m。あのシャーロックホームズがこの滝で命を落としたことになっている。
ケーブルカー乗り場からマイリンゲンまでまた歩いて20分・・・。 暑くて疲れた。
SBBで40分でインターラーケンヴェストへ。ホテルベルナーホフにチェックインして、ライゼゲペックで送ったスーツケースのピックアップに駅へ。ホテルベルナーホフは駅から2~3分。どこへ行くにも便利。
ビールが飲みたいねとメインストリートへ出て、あまりの人の多さにびっくり! メインストリートからひとすじ入ると静かで人も多くない。ビールとピザの夕食。
ホテルでスーツケースを開け、Giroが「携帯電話がない」と言う。サンモリッツでスーツケースに入れてインターラーケンに送ったと思ってたらしい。
どこかで落とした? もしかするとサンモリッツのホテルに忘れたかも・・・明日の朝、電話してみることにする。
7月21日(日)
朝食後、サンモリッツで泊まったホテルランガードに電話。
電話口のマダムに携帯電話を忘れていないか尋ねるとあった。さらにマダム「今どこにいるの? いつまでそこにいるの?」と聞いて、「今日はポストがお休みだから明日、送るわね。明後日には届くから。」と。ほんとにご親切にありがとうございました。
ほっとして、さて、どこに行こうかと。
お天気がいいからメンリッヒェンからクライネシャイデックへハイキングに。
インターラーケンオスト、ラウターブルネン経由でヴェンゲンへ行き、ロープウェイでメンリッヒェンへ。
電車で東京から来られたご夫婦とおしゃべり。ここ数年毎年スイス旅行されているとか。ご夫婦ともウォーキングステッキを持っておられたので、使い勝手を聞いてみた。 「とくに下りで脚の負担が軽いですよ。」と。「平地で歩く邪魔にならないのかな?」とか「荷物になるし・・・」と使っていなかったが試してみることにする。
ヴェンゲンで早速、スポーツ用品店へ。どれがいいか選んでもらい、使い方、歩き方も教えてもらう。
今日もお天気が良くてハイキング日和。気持ちいい。


お気に入りのランチスポットでランチ。おにぎりではなくサンドイッチと果物。
クライネシャイデックに着いて、「もう少し歩きたいね」とアイガーグレッチャー~クライネシャイデックをハイキングすることにする。
ユングフラウ鉄道にクライネシャイデック~アイガーグレッチャー駅の一駅間だけ乗車してそこからハイキング。
ところが、満席のユングフラウ登山電車、時間になっても出発しない。 車掌さんが「テクニカルトラブル。いつ動くかわからないから、車外で待っててもだいじょうぶだから!」だいじょうぶと言われても・・・
2~30分ほどすると、ユングフラウから降りてきた電車がクライネシャイデック駅の100m位手前で停まり、乗客が降りて歩いている。どうやらクライネシャイデック駅近くの線路のポイント切り替えにトラブルがあるよう。
私たちも100mほど先に停まっている電車に乗り換え。
アイガーグレッチャーまでの車窓からお花畑がきれい。
ユングフラウ鉄道はほとんどがトンネル。アイガーグレッチャー駅はそのトンネルのちょっと手前にある駅。
駅で降りたのは私たちを含めて8人。満員の乗客はみんなユングフラウヨッホへ。
駅からハイキングスタート。
岩石がごろごろした斜面を上ると稜線に出た。向こう側は深い谷。 稜線は岩石、小さな石だらけで滑って歩きにくい。 時折、強い風が。吹き飛ばされそう。
左側の谷、アイガー氷河に落ちたらどうしようと不安になる。今朝、買ったウォーキングステッキがとっても役立った!!!


途中でコースは2つに分かれ、クライネシャイデックコースは歩きやすい道でやれやれ。お花畑、アイガーを楽しみながらのハイキング!
クライネシャイデック駅とアイガーグレッチャー駅の間にファルボーデン湖がある。
冬のスキーシーズンに人造雪をつくるために設置された貯水湖だとか。アイガーやメンヒの真下にあり、山々が映り込むミラーレイクと言われている。 今日は風もあり時間的に映りはダメだった。
ヴェンゲン経由でインターラーケンオストで下車。ヴェストまでのメインストリートを歩く。
途中、ガイドブックでも有名でいつも混んでいて入れないレストラン・シューがすいていたので(時間が早くて)夕食。
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